ファッションセンターしまむらといえば、2013年秋に報じられた「しまむらの店員を土下座させた女逮捕の事件」は社会に衝撃を与えました。しまむらの従業員にクレームをつけ土下座を強要した疑いで逮捕されたのは、介護職員で主婦の青木万利子容疑者(当時43)。以後、裁判所は青木容疑者に対し、名誉毀損を適用して30万円の罰金を科しています。その事件が起きてから約半年。改めてその事件について考えてみました。

青木容疑者が逮捕されたとき、MSN産経ニュースは以下のような記事でそれを報じています
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札幌・東署は7日、札幌市の衣料品店で購入した商品が不良品だと訴えて従業員に土下座をさせた上、自宅に来て謝罪するよう約束させたとして、強要の疑いで札幌市白石区菊水元町10条、介護職員青木万利子容疑者(43)を逮捕した。土下座する様子を携帯電話のカメラで撮影していたという。東署によると、土下座の画像は短文投稿サイト「ツイッター」に投稿され、インターネット上で話題になっていた。

(出典)MSN産経ニュース「謝罪強要の疑いで43歳女を逮捕 店員に土下座させネットに投稿」より 2013/10/07)
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▲2013年9月、店員を土下座させ逮捕された女が来店した「ファッションセンターしまむら苗穂店」の場所(北海道札幌市)

青木容疑者が、札幌市内のファッションセンターしまむら苗穂店にクレームをつけるために来店したのは、2013年9月3日のことでした。しまむら苗穂店の店舗に到着するや否や、青木容疑者は店員に罵声を飛ばし、「タオルケットに穴があいていた」とクレームをつけます。そして、商品代の返金に加えて、返品のために費やした時間と交通費を返すことも要求。さらに自宅にも来て謝罪するように念書も書かせました。

さらに青木容疑者は、しまむらの店員たちに対し、謝罪の意をあらわす「土下座」をするよう求めます。しまむら苗穂店の店員たちは、青木容疑者の要求に従って、床に正座をしたあと、深々と土下座。青木容疑者は、しまむら苗穂店の店員たちが土下座をする様子を写メールで撮影し、札幌市内の自宅に返ってからTWITTERに投稿しました。

しまむらの店員たちは、青木容疑者に土下座をし、商品代等の返金に応じて帰したあと、警察に被害届を出します。その後、警察の聴取により、青木容疑者は名誉毀損などの疑いで逮捕されることになりました。

私はこのファッションセンターしまむら苗穂店ニュースをテレビで観て、涙がでました。しまむら苗穂店の店員たちは、さぞかしひどいショックを受け悲しい思いをしたに違いないからです。あまりにひどすぎる・・。サービス業は「お客様は神様だ」とお客を大切にするのが基本ですが、こんなお客に対してここまでしなければならないのか・・?と思うと、悲しくなりました。同時に、世間にはクレーマーと呼ばれる人々がたくさんいますが、ここまで非人間的なことをするヒドいクレーマーもいるということを再認識し、ショックを覚えました。

その後、この事件がどうなったかというと、青木容疑者が逮捕されたあと、しまむらの店員は青木容疑者を裁判所に訴えました。その陳述を受け、札幌簡裁は、青木容疑者に対して、罰金30万円の略式命令を出しました。適用したのは名誉毀損でした。ただ、強要罪の疑いについては裁判所は、青木容疑者には前科がなく反省しているということから、不起訴処分としました。

札幌の裁判所が青木容疑者に下した処分は結局、罰金30万円というものだけでした。土下座を強要されたしまむら苗穂店の店員たちの受けた精神的被害から考えると 軽い処分だったようにも映ります

ただ、青木容疑者の代償はどうやら罰金30万円だけでは済まなかったようです。というのは、青木容疑者は実名でTWITTERなどをやっていたことから、掲示板の2ちゃんねるなどで青木容疑者の個人情報が特定され流出してしまったからです。そこでは青木容疑者の顔写真はもちろんのこと、家族構成、住所、職場などの個人情報までが特定され、さまざまな媒体で拡散してしまいました。

青木容疑者はしまむらの店員を土下座させた画像を投稿したTWITTERのアカウントを削除。しかしときは既に遅しでした。既に青木容疑者の個人情報は世界中に拡散してしまい、青木容疑者は、社会的に詰んだといって過言ではない状態になってしまっていたのです。

インターネットは世界とつながっています つまり、世界中どこに住もうと青木容疑者は「しまむらの店員さんを土下座させた鬼畜」というレッテルが貼られ白い目で見られるのです。近所で噂になることは必至ですし、どんな職場に勤めても眉をひそめられることになるでしょう。しかも、インターネットに一度流れた情報は消すことが難しいですし、半永久的に拡散していきます。

ひと昔前ならば、もし青木容疑者のようなクレーマーが店員を土下座させても、何ら問題になることはなかったことでしょう。店は消費者あってこそ商売が成り立っているわけですから、限度を超えたクレーマーといえど無下にはできず。結局、お客のいいなりになって泣き寝入りをするしかないからです。

しかし、インターネット網が発達した今、善悪は当事者だけではなく、世界中の人々がさまざまな情報をもとに裁いてくれるようになりました。もちろん、インターネット上には間違った情報も流れるわけですから、情報の真偽を見極めることが個々には求められます。ただ、社会的に反した行動をとった者には世間が罰を与えてくれるという意味では「因果応報」がわかりやすい形で具現化する時代になったといえるのではないでしょうか。

いずれにせよ、しまむら苗穂店の店員さんたちを土下座させるという青木容疑者がとった非常識な行動について、世間は「悪」と判定し制裁を与えました。法的に青木容疑者に課せられた処罰は罰金30万でしたが、今回のクレームの代償はそれよりはるかに大きかったようです。

子供さんがいるご家庭では、子供は成長が早くすぐに服が着られなくなってしまうので、安くて品質が良いものを揃えられればいいですね

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